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高円宮杯 第19回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 準決勝

高円宮杯はおよそ2週間の中断期間を経て今日準決勝が行われました。
今日はトップチームの試合が無いからか会場の国立競技場には大勢のサポーターが詰めかけました。小雨が舞う天候のためメイン側の屋根の下はほぼ満席状態。

準決勝の相手は岡山県作陽高校。準々決勝では強豪のヴェルディユースを下して勝ち上がってきたチーム。このチームは選手個人個人がフォーカスされるより、監督である野村氏の戦略がクローズアップされることが多いチームだ。ヴェルディ戦では前半劣勢に立たされながらも後半の戦術変更でチームをガラッと変え見事逆転勝利へと導いた。レッズはこの野村IDサッカーを打ち破ることができるのだろうか。

【浦和スタメン】               【作陽高校スタメン】
  14原口 09阪野 07高橋                 25岩崎
     08山田 10田仲             18小端 06佐藤 12中村
       05浜田                    17苫田 10亀井
 06永田 04菅井 03山地 25岡本      13松田 04安良田 03山部 05木下
       01柴田                       01山本

作陽のシステムは4-2-3-1。ワントップには1年生の長身FW岩崎を起用。
浦和は今大会のベストメンバー。阪野と浜田が警告を1枚受けているので決勝を見据えた場合、カードマネジメントも重要になってくる。

作陽ボールでキックオフ。

朝からずっと降り続いている雨のためピッチ状態はスリッピー、しかもところどころ芝が剥げるなど状態は良くない。(まあ駒場よりはましだけど。。)

前半は浦和ペース。
06分 浦和は左サイドで14原口と07高橋のコンビネーションから高橋が抜け出しセンタリング。ファーの09阪野が落としたところに10田仲が受けてシュートを狙うもディフェンスが戻りシュート打てず。

12分 浦和は左サイドをオーバーラップした06永田がマイナスのクロス。これに05浜田がダイレクトでミドルシュートを放つもゴール左に外れる。

14分 攻め続けた浦和がそのままの勢いで先制!(浦和1-0作陽)
中盤で05浜田からのスルーパスをエリア左で受けた08山田がそのままドリブルで持ち上がり左足で豪快にネットを揺らした!

山田はこれで今大会5ゴール目ですか。
このシーンは後方からのパスをワントラップで上手く前へ持ち出し、ボールを体の外に置き相手DFをガードしながら左足でドリブルしそのまま左足でゴール。いやぁ、好調さがうかがえますね。

15分以降は浦和のパス回しが加速し、作陽はボールを奪いに行けない。
この時間帯、1分以上連続して浦和がパスを回すシーンもあるなど、先制後も畳み掛ける浦和。

20分 浦和は左サイドの06永田からボールを受けた中央の14原口がミドルを狙う。これは惜しくもゴール右外へ。

劣勢の作陽はカウンターで左サイドの18小端を走らせるも中々シュートまで持ち込むことが出来ない。

23分 浦和の決定機。中盤でキープした14原口が中央の10田仲へボールを送ると、田仲はダイレクトで右オープンスペースへスルーパス。ここにオーバーラップした25岡本が走り込みフリーでボールを受ける。絶好のシュートチャンスだったが、角度もなかったため枠を捉える事が出来ず。わずかにゴール左に外れてしまった。

田仲はボールを受けるまで右サイドに背を向けていたのだが、見事オーバーラップした岡本へピタリのパスを通して見せた。このシーンに会場でもどよめきが起きていました。まるで背中に目が付いているかのようなパスだった。

25分 浦和に再び決定機が。14原口がエリアやや右でボールを受けるとそのままドリブルで突っかけ作陽ディフェンスを3人交わしエリア内に入り込む。あとはGKだけという状況だったが、シュートは飛び出したGKにブロックされてしまった。

作陽のGKは身長172センチ。あれっ?小さいなと思ったけど高校サッカーではたまに見かけますね。でも小さくても全国トップクラスの高校の正GK。危険なシーンでは瞬間的な飛び出しでゴールを死守するあたりは流石。

28分 作陽は左サイドからのロングフィードが右裏に抜ける。12中村が追い付きチャンスになりかけるも06永田が猛スピードで戻り体を入れブロック。っと思ったら勢いよく行き過ぎてしまう。「やばい!」と思ったら入れ替わる際に中村が永田を押したとして中村のファウルの判定。助かった。

29分 作陽は左CK。10亀井の右足キックはゴール中央へ。これをGK柴田が被ってしまい裏に飛び込んだ05木下が合わせるも枠を捉えることが出来ず。

30分 作陽がCKから同点に追いつく。(浦和1-1作陽)
先ほどと同じ左CK。10亀井のキックも先ほどと同じ感じ?いやさっきよりちょっと短い。GK柴田は先ほど被ったのが脳裏をよぎったのか飛び出しが少し遅れ、飛び込んだ05木下にヘッドで合されたしまった。

ずっと浦和ペースで先制後も何度かビッグチャンスがあっただけに、セットプレーでの失点は痛い。

31分 浦和は14原口が左から中央に持ち込みミドルシュート。しかしGK正面。

39分 浦和は右CKからチャンス。中央05浜田が頭ですらしてファーの08山田へ。ゴール至近距離から胸トラップ&ボレーを狙うもGK山本が飛び出しブロック。こぼれを押し込もうとするが作陽DFの腕に当たる。浦和の選手やスタンドからは「PKだろ!」の声が飛ぶが主審は笛を吹かず。ノーファウル。

40分 浦和は中央を14原口がワンツーで抜け出したこぼれを09阪野が奪い、反転シュート。しかしゴール左に外れる。

前半はそのまま1-1で終了。

後半開始。作陽は18小端に代えて11村上を投入。

01分 浦和は左サイドで素早いリスタートから09阪野がクロスを送る。ファーに選手が飛び込むも合わせることが出来ず。

02分 浦和は04菅井のクリアを09阪野が競ったこぼれを10田仲胸トラップからボレーで狙うもゴール上へ外れる。

04分 浦和は中央から10田仲が得意の左足で強烈ミドルを狙うもGK山本の正面。

05分 作陽は浦和のクリアを拾った11村上がボレーシュートを狙うもゴール上へ。

09分 作陽の05木下に警告。

13分 浦和の03山地に警告。相手の突破を引っかけて止めてしまった。

後半も出だしは浦和ペースだが、次第に作陽も盛り返していく。
作陽は抜群のキープ力を見せる10亀井の展開から両サイドでチャンスを作るもクロスは浦和守備陣も集中し中ではじき返す。

18分 作陽は中央から右サイドへスルーパスが通る。走り込んだ12中村のクロスにゴール前11村上が飛び込むも浦和も03山地がピッタリ並走しシュートを打たせず。

23分 作陽の出した前線へのパスに07高橋が足を出してコースが変わり浦和ディフェンスラインの裏にボールが転がる。25岩崎に通りピンチになりそうだったが、04菅井が戻りナイスカバー。

25分 浦和はハーフカウンターから中央10田仲がドリブルで突っ掛け左の06永田へ。永田が受けたとき中央に浦和の選手4人が飛び込む状態だったがクロスは僅かにずれてGK山本がキャッチ。

26分 浦和は09阪野に代えて24磯部を投入。

27分 作陽のビッグチャンス。前線でキープした06佐藤が上手く反転して左前方へスルーパス。これに11村上が走り込みエリア左45度からGKと1対1。『よく見るやられパターンだ!』と思ったがGK柴田がタイミングよく飛び出しシュートを見事ブロック。柴田のビッグセーブに助けられました。

後半の中頃は完全に作陽ペースとなってきた。
中盤での作陽の動きが落ちない。というか前半より良くなっている?
もしかしたら前半はセーブして後半勝負というベンチの思惑なのかも。
対する浦和は足が止まり始めている。
山田も田仲も高橋も動く時は動くんだけど、連続した動きが少なくなってきた。
だけど同点のこの状況じゃベンチも彼らを代えられない。
なんとか今の選手たちで粘っていくしかない。

35分 作陽04安良田に警告。繰り返しのファウル。

39分 作陽は12中村に代えて07吉田を投入。

41分 浦和は素早いリスタートから07高橋がエリア内に突っ込む。ディフェンスと並走しながら倒されるがノーファウル。

43分 作陽はロングボールが左サイド11村上の裏に。村上のクロスに中央06佐藤が飛び込むも03山地がカバーしナイスクリア。

試合は1-1のまま後半終了。延長戦へ。

延長前半開始前に満を持して?浦和レッズコールが国立に鳴り響く。

これでやる気が出たのかわからないけど、延長戦では浦和もまた盛り返す。

延長前半09分 浦和は03山地に代えて19石沢を投入。05浜田をCBへ。

延長後半05分 (浦和2-1作陽)
延長で少し体力が回復したのか運動量の増えた浦和は延長後半5分、相手陣内でのパス交換から最後は19石沢の落しを14原口がエリア外から左足で豪快にダイレクトシュートを突き刺した!

今日の原口はキープからのパスやサイドチェンジは良かったが、彼の代名詞であるドリブル突破は低調だった。しかし最後にこんな大仕事をやってのけるのはやはり何か持った選手なんですね。準々決勝でのゴールもスーパーだったけど、今日のシュートもやはり強烈でした。しかも今日は試合を決める一撃だし。

最後は作陽もパワープレーを仕掛け、何度かゴール前までボールが流れる危険なシーンもあったが、GK柴田が落ち着いて処理しそのまま試合終了。浦和が延長の激闘を制し決勝進出を決めた。

第19回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会
浦和レッズユース 
 - 1 作陽高校
(得点者 浦和:山田、原口 作陽:木下)
2008.10.11 12:00 国立霞ヶ丘競技場

いやぁ、今日もとても熱い試合でした。
前半の出来はいつもどおり、そして先制を奪いながら突き放すことができず、後半逆襲を許してしまうのもいつもどおり。何かスポーツコミックの主人公チームみたいな戦い方だね。

下馬評では作陽は浦和より一段下に見られていたけど、いざ蓋を開けてみたらトータルで見れば浦和と互角ですからね。素晴らしいチームですよ。確かに野村監督ばかりがフォーカスされるチームだけど、実際は野村監督の戦術を遂行できる選手たちがいてこそ成り立っているんですね。あたりまえだけど。亀井や佐藤、後半出てきた村上などは個人としても際立った存在でした。

浦和は作陽に苦戦しながらも何とか決勝進出。
決勝の舞台は念願の埼玉スタジアム。
今日の試合は山地が警告を受けるも累積で出場停止になる選手もいなくて万全のチームで臨むことができます。

相手は第二試合でFC東京を下した名古屋グランパスです。
下馬評ではクラブユース選手権チャンピオンのFC東京に分がありましたが、名古屋は前半粘って後半セットプレーから先制し、後はカウンターで追加点を奪う会心の内容で決勝進出を決めました。
名古屋とはグループリーグでも対戦していて、その時は3対1で浦和が勝利しており、しかも点差以上に内容には差がありました。しかし今日の名古屋を見るとグループリーグのときとは別のチームになってましたね。もともと前線には09アルベスや04磯村、07奥村といったタレントが揃っていたわけで、今日は彼らの個人技とワンタッチパスがバランスよく混ざっていて、南米チームのようなサッカーを繰り広げるまでレベルアップした名古屋はグループリーグのときと同じと考えていたら勝てないかも知れません。是非気合いを入れ直して埼玉スタジアムで、多くのサポーターの前で優勝を勝ち取ってほしいですね。

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