高円宮杯 第19回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 決勝
10月13日。この日は浦和レッズユースにとって特別な日となりました。
第19回高円宮杯 全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 優勝!!
レッズユースを見続けて8年。
ひとつの到達点を見た気がします。
この世代は、第4種年代をFC浦和で全小を制覇、ジュニアユースではクラブユース選手権、高円宮杯で2冠を達成、そしてユースで今日の高円宮杯優勝と小中高の3世代を通して常に日本のトップに立った偉大なチームになりました。
レッズユースは毎年冬のJユースカップでは3年生が引退して出場しないので、このメンバーでの大会出場はもしかしたら今日が最後かもしれません。
ジュニアユース1年の時からこのチームを見てきたけど、当時レッズトップチームの監督になる前のギド・ブッフバルトが越谷で試合を見て、中学1年のこの選手たちの才能にとても驚いていたのが昨日のように思い出されます。あれから6年。彼らは周囲の期待通り順調に成長し、また外部からも有能な選手たちを加え、見る者すべてを魅了する素晴らしいチームへと成長したと思います。
それでは試合を振り返ってみましょう。
【浦和スタメン】 【名古屋スタメン】
14原口 09阪野 07高橋 09アルベス 07奥村
08山田 10田仲 08矢田 04磯村
05浜田 21小幡 10岸寛
06永田 04菅井 03山地 25岡本 05本多 03西部 20岸光 02金編
01柴田 01岩田
浦和は準決勝と変わらず今大会のベストメンバー。
対する名古屋もグループリーグで対戦した時と同じメンバーで臨んだ。
序盤は名古屋の出足が良い。
浦和はちょっと硬いかな。
01分 名古屋は正面からFK。直接狙うもゴール僅かに上。
04分 浦和がファーストチャンスを生かす(浦和1-0名古屋)
08山田が中央から右に流れながらドリブルで持ち運ぶとエリア付近からそのままシュート。これがワンバウンドして対角線上に逆サイドネットに突き刺さった!
あまり出足の良くなかった浦和だが、この1点で何か重石が取れたように動きが良くなった。
08分 浦和はロングフィードに09阪野が追い付き14原口へ落とす。左から原口がクロスを入れるとファーに待ち構えていた07高橋がボレーで狙うも枠外。
名古屋は序盤ロングボールを多めに使い浦和のストロングポイントである中盤での勝負を避けた戦い方をしている。
12分 名古屋10岸寛がシュートを狙うも浦和ディフェンダーが体を張ってブロック。
16分 流れるような攻撃から相手のオウンゴールを誘う(浦和2-0名古屋)
右サイドからのパス交換から楔を09阪野に当て、10田仲が左サイドへ展開。オープンスペースに走り込んできた06永田がダイレクトでシュート性のクロス。中に二人飛び込むが触れず。代わりに押し込んだのは名古屋ディフェンダーだった。
先制後から浦和の出足が見違えるように良くなって、球際での攻防で完勝するようになるともう手がつけられなくなり浦和の高速パスワークに名古屋はついて行けなくなってきた。
18分 浦和は中盤で08山田が相手ボールを強引にカットしドリブルで仕掛け、右サイドの07高橋に渡す。高橋のミドルシュートは惜しくもゴール上。
21分 名古屋最初の決定機。左サイドを突破した08矢田が25岡本を外してクロス。中央09アルベスがフリーで放ったヘディングシュートは枠に飛んでいたが、浦和ディフェンスが体でブロック。事なきを得た。
23分 浦和は原口のゴールで前半で3点差をつける(浦和3-0名古屋)
右サイドで相手ボールを粘ってカットすると、25岡本が中へクロス。これを09阪野が落とすと待ち構えていた14原口が浮いたボールを上手く上から被せてボレーを突き刺した!
31分 名古屋は中央から右サイドにボールを回して04磯村がシュート。しかしゴール右へ外れる。
32分 浦和は中央08山田が右サイドの裏へスルーパスを通す。これに走り込んだ07高橋がシュートを狙うも角度がなく枠を捉えず。
35分 名古屋は裏へのロングフィードからチャンス。09アルベスが走り込んでGKと1対1になりかけるも、浦和ディフェンス03山地と04菅井が戻り挟み込んでブロック。
36分 名古屋は左サイドから裏に出たボールに07奥村が走り込む。そのままGKと1対1の決定機を迎えたが、シュートは出足よく飛び出したGK柴田にコースを塞がれゴール上に外す。
浦和は少し運動量が落ちてきた。これまで心ここに非ず状態だった名古屋もようやく落ち着いてきたのか攻撃に鋭さが出てきた。
39分 名古屋は自分たちの時間帯で反撃の狼煙を上げる(浦和3-1名古屋)
左サイドから右奥へと蹴られたロングフィード。04菅井はクリアできそうなボールだったが触ることができず奥の04磯村に通る。磯村はキックフェイントで06永田を外すとカバーに来た菅井を見てフリーの07奥村へ。これを奥村がプッシュして名古屋が1点を返した。
41分 浦和が前線に出したボールに09阪野が反応。ディフェンスライン裏でボールを受けると飛び出してきたGKに引っ掛けられFKを獲得。GK岩田にはイエローカード(レッドでもおかしくないプレーだったが)。
43分 田仲得意の左足で4点目(浦和4-1名古屋)
先ほどのプレーで得たFK。キッカーは10田仲。左足で巻いて蹴ったボールは壁の横に片膝ついて並んでいた浦和選手の頭上を越えてゴール右に決まった!
フリーキックは右が原口で左が田仲が基本。
どちらもユース年代ではトップクラスのフリーキッカーだ。
特に田仲の左足は高確率で枠を捉える。
44分 カウンターから5点目ゲット!(浦和5-1名古屋)
浦和自陣でボールを奪いカウンター発動。中央09阪野が粘って左サイドへ展開。オープンスペースへ走り込んできた06永田がアーリークロスを送るとニアで受けた14原口がワントラップで反転し中の09阪野へ。阪野は強引にシュートを打たず、切り返しで相手を外し落ち着いて左足でゴールへ流しこんだ!
一時流れを奪われていたにも関わらず、名古屋に1点奪われたら途端に倍返しとは恐れ入りました。
前半は5-1で終了。
後半開始。名古屋は08矢田に代えて19加藤翼を投入。
06分 後半も浦和の勢いは止まらない!(浦和6-1名古屋)
左サイドから14原口のクロスがファーに流れたところを07高橋がボレーで流し込んだ!
山田、原口、阪野、田仲と決めていたのでやはり高橋にも決めてもらわないとね。
08分 中盤でのこぼれ球を拾った08山田がドリブルからシュート。GKがキャッチ。
09分 名古屋09アルベスのミドルシュートはゴール上に外れる。
14分 浦和は中盤でボールを受けた05浜田がミドルを狙う。シュートは惜しくも枠は外れたが軽い感じで蹴ったのに威力十分だった。
このあたりの時間から名古屋は何が何でも点を取りに行く姿勢を見せ始める。ディフェンスラインは前半よりも高い位置をキープし、03西部がオーバーラップする回数も多くなってきた。
18分 浦和は右サイドで14原口が受けて左へサイドチェンジ。06永田が駆け上がりミドルを狙うもGKが倒れこんで捕球。
19分 浦和は03山地に代えて15池西を投入。
浜田がCBに下がり、池西が浜田の位置に入る。
名古屋攻勢に対する修正かな。
23分 名古屋は右サイドからのアーリークロスが左サイドの19加藤に通ってチャンスを迎えるも、25岡本が戻ってなんとかカバー。
25分 浦和の7点目。(浦和7-1名古屋)
左サイドのスローイン。09阪野が落としたボールはフィフティボールになったが、10田仲が体を張ってマイボールに。それを08山田がドリブルでエリア内に持ち運び中へクロス。右サイドに走り込んできた07高橋がフリーでズドン!
27分 浦和は09阪野に代えて19石沢を投入。
08山田がFWに上がり、石沢は山田の位置に。
これは。。山田に得点王を狙わせたいのか!
27分 名古屋04磯村に警告。繰り返しのファウル。
30分 名古屋は中盤からのスルーパスが右裏に通る。俊足FW07奥村が走り込んでチャンスを迎えるが、GK柴田の素晴らしい飛び出しでナイスブロック。
32分 浦和の8点目(浦和8-1名古屋)
カウンターの流れから14原口がシュートを放つもブロックされ、ボールがまた原口の元に戻ってくる。原口は今度はクロスを選択。ファーサイドに流れたボールに08山田が飛び込みゴール!
山田はこの日2点目。大会通算8得点でヴェルディの真野に並んで得点王タイだ。
どうせならあと1点とってハットトリック&単独得点王を目指せ!
34分 浦和はフリーキックを14原口が直接狙うも惜しくもゴール上。
35分 名古屋は21小幡に代えて24三浦を投入。
39分 名古屋02金編に警告。
今日の観客数の発表。15382人だって。スゲー。
41分 名古屋は07奥村に代えて14近藤を投入。
43分 名古屋は左サイドでパスをつなぎ最後は04磯村がシュートを狙うも枠外。
44分 浦和は左サイドで19石沢から07高橋につなぎ、高橋はヒールで08山田に残す。受けた山田はドリブルからシュート。『単独得点王か!』と思われたがGKのファインセーブにあいゴールならず。
45分 ついに山田のハットトリック&単独得点王が決まった!(浦和9-1名古屋)
浦和は左サイドを19石沢と07高橋で完全に崩し、高橋が丁寧に中の08山田へ。これを山田が落ち着いて押し込んだ!
これで山田は通算9得点で真野を抜いて単独得点王に。
ヴェルディの人たちはまさか真野の得点王が抜かれるとは思ってなかったんじゃないかな。しかし本来中盤の山田が得点王を取るなんて。
このまま試合は終了。15000人の歓喜の中で浦和レッズユースの優勝が決まった!
第19回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 決勝
浦和レッズユース 9 - 1 名古屋グランパスU-18
(得点者 浦和:山田×3、原口、田仲、阪野、高橋×2、OG 名古屋:奥村)
2008.10.13 13:00 埼玉スタジアム2002
試合終了後の表彰式では3年前の高円宮杯U-15の表彰式を思い出しました。
3年前はプロになるのはまだ先の話だなあと思って見ていましたが、今日はもうこれはアマチュアレベルじゃない、早くプロでやるべき選手たちだと切に思いましたよ。
特にトップ登録されている山田直輝、高橋峻希、原口元気、それに近いと思われる浜田水輝や永田拓也、彼ら以外にも田仲智紀や阪野豊史、菅井順平たちも高いレベル(プロ)でやれるだけのポテンシャルがあると思う。彼らがプロに行くにしても行かないにしても、将来どのようなサッカー選手になるのかとても楽しみです。
そしてレッズトップに昇格するであろう選手たち。彼らは今の閉塞感漂うトップチームを内側から破壊してくれるのか?それとも吸収されてただの一選手に埋没してしまうのか?私は彼らのやってきたサッカーやそれに対する意識が浦和のトップチームを変えるような気がしてなりません。
普段浦和レッズユースの試合で浦和側で見ている人数は大体2~30人。
今日の人数は15000人。単純に計算していつもの500倍の応援が今日はあったわけです。ユースの選手たちにとってこれほど嬉しいことはないでしょう。
おめでとう!浦和レッズユース!!
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コメント
初めてコメントさせていただきます。
いつも息子達の試合を詳細かつ温かくまとめていただきまして感謝申し上げます。
おかげさまで昨日はチームとして最高のパフォーマンスを見せることができました。
今後もよろしくお願い申し上げます。
投稿: しげとよ(14番) | 2008/10/14 12:08
しげとよ(14番)様
コメントありがとうございます!
私もいつもしげとよさんの日記拝読しています。
昨日は最高の舞台で最高の試合を見ることができ、
またそれを自分も現場で立ち会えたことがとても嬉しいですし
最高のプレーを見せてくれた選手たちに感謝しています。
私がレッズ下部組織の試合をレポートするのはユースの選手
たちが素晴らしいプレーを発揮してくれるからこそですし、たとえ
素晴らしいプレーが発揮できないときでも、ひたむきな姿勢で
プレーする姿を見ると、『また見に来よう』って思うんですよね。
ユースは3年で卒業ですが、また新しい選手が入ってチームは
ずっと続いていきます。
代が替わってもまた私はレッズユースの試合を見続けることでしょう。
コメントありがとうございました。
投稿: GoN(管理者) | 2008/10/14 23:18